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リップとDTP解説
リップ解説ビデオ を見る→ リップの必要な時 wmv形式 4分 閲覧方法
RIPとは、おおざっぱに言うと、大型プリンタ用の プリンタードライバーです。
正式には ラスターイメージプロセッサー(Raster Image Processor)の略です。
ポストスクリプトデータを、点(ドット)情報にラスタライズして、プリンタ
へ送るためのものです。
プリンタードライバーとの大きな違いは 印刷長さの制限が 基本的には ない※
ことです。(通常のプリンタードライバーは WINDOWSの管理下で動くので、例
えば最大で 2.5m までしか印刷できない等の、長さ制限があります) 大型の印
刷物の印刷にはRIPの使用が必須でしょう。
※ HDD容量や OSの扱えるファイルサイズの制限で エラーになることはあります。例えば100MBのEPS
ファイルを 10m x 10mで 分割出力しようとすると、リッピング中に一時ファイルが、HDDの容量を使
い尽くして エラーになることが あります。この場合は 画像容量を落として対処します。
それから、各種印刷メディアに対する 豊富な色あわせ機能があります。色彩計
を使用して 印刷メディアごとに 色合わせ用のdnsファイルやiccファイルを自動
作成したりできます。(PosterPrint/TexPrintの機能。iccファイル作成は オプ
ション機能。)プリンタードライバーは メーカー純正のインクと印刷メディアに
対してのみ色合わせされています。サードパーティーのインクや 印刷メディアを
使おうとすると 色合わせが大変です。
家庭用の小型プリンターのドライバーは、プリンタに付属していますが、
大型プリンタの場合は、大掛かりなものになるため、プリンタとは別メーカー
が作成し、別売りになっていることが ほとんどです。
印刷長さ、発色、速度などの関係で、WINDOWSの管理下ではなく、プリンタを
直接制御するものが、多いようです。
プリンタードライバーとしての機能を主にした、ダイアログ方式と、
編集画面を持ち、画像を複数貼り付けたりできる自由度の高いレイアウト・
ウインドウ方式のものがあります。
構造的には、プログラムで構成され、パソコンへインストールするタイプの
ソフトリップと 機械部分を含むハードリップがあります。
画像を作成し、あるいは外部から画像データをもらい、編集し 大型
プリンタへ出力するための 一連の作業を、ポスタープリントを使って
見てみましょう。
DTP システム
必要なコンピュータシステムについて
印刷リップ作業用のパソコン
(windows機:ポスタープリントの場合)
大型プリンタ
(DTPやサイン出力用の大型機)
DTP用のパソコン
(マック あるいは windows機など)
画像作成/編集/確認などを行います。
スキャナー
写真などをデータとして読み込むためのものです。
DTP用ソフト
フォトショップ、イラストレータ、クオークなどいろいろあります。
画像素材CD
RIPソフト ポスタープリント
ネットワーク一式
(ハブやケーブル、ネットワークカードなど)
1台のパソコンで、画像編集、RIP作業両方行わせることもできますが、
印刷中は、他の仕事ができないので効率的ではないでしょう。
DTP作業
DTP用のパソコンで画像データを作成/確認し、印刷リップ作業用のパソコンへ
データを転送します。
ポスタープリントでの画像印刷
※ 編集の都合上 256色表示になっていますが、実際の
ポスタープリントの画面はフルカラーです。
ポスタープリント起動画面
↑ ※画像をクリックすると拡大されます。
ポスタープリントを起動し、データを配置します。
配置の仕方
エクスプローラーなどから直接ドラッグしてもいいし、画面のように
ポスタープリントからファイル配置 "import" のアイコンを 選んで
ファイルを選択し、
データを選んでもいいのですが、
でもやっぱり、アルバムから、画像を確認しながら、
ドラッグするのが 一番わかりやすく簡単です。
アルバム起動画面
ここで、画像を確認し、
アルバムからマウスで、画像をポスタープリントへドラッグします。
これだけで、配置ができます。
あとは画像を好きな大きさにするなりして使用します。次はその方法です。
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