インクジェット捺染用スチーマーを発売


 株式会社サンリュウは、オーストラリアのRIMSLOW Pty 社が製造するインクジェット用スチーマーの独占販売権を取得。9月19日から21日まで開催されるサインディスプレイ展示会でビデオ紹介し、国内での販売を開始する。

 アパレル業界やバナーサイン業界などで使用される捺染用スチーマーは、スクリーン捺染用のものが販売されてきた。スクリーン捺染は大量生産品に適している印刷方法。使用されるスチーマーは、高速大型仕様になっていた。しかし最近は個性化が進んで、デザイン毎の繊維生産長さが短くなっている。このため版を必要とするスクリーン捺染から、無製版方式であるインクジェットへ需要が移り始めていた。

 一方、注目を集めたがインクジェット捺染だったが、普及したのはポリエステル捺染だった。ポリエステル捺染は、熱処理だけで発色・定着する。スチームが要らないので、熱処理装置が安価に作れるのが理由だ。市場の半分を占める綿布への対応は、熱処理装置が複雑で高価なために普及が大きく遅れていた。RIMSLOW Pty社のSteam X 1850型は、本格的なインクジェット用スチーマーとして世界で初めて発表されたもの。ポリエステル捺染も直接印刷布を処理するので、転写捺染布よりインクが内部に染み込んだ濃色の染め物が得られる。

 Steam X 1850型は、連続送り方式のスチーム熱発色機。処理可能幅が1830mmで幅2.0m 奥行2.5mと、処理可能幅のわりにコンパクトな構成になっている。単独使用も可能だが、プリンタを中央に連結して、印刷・色定着システムとして使用することもできる。特長の一つは、スチームを冷却循環させてエネルギーロスを抑えた省資源・環境対応型設計。特別な廃液処理装置は要らない。

 もう一つの特長が、スチーム槽内部に滞留する繊維長さが5mと小型装置では極端に長いこと。スチーム槽内滞留長さが長いほど、高速送りができる。Steam X 1850型は、綿布なら最高44平方m/時、ポリエステルなら100平方m/時の処理能力がある。2、3台のインクジェットプリンタ出力分を、一台で処理できる。

 サンリュウはこれまで、ポリエステル布インクジェット捺染のために、分散染料インクや熱転写機を販売してきた。Steam X 1850型の発売を期に、今後は綿布用に反応性染料インクも販売して行く。Steam X 1850型の価格は、一台640万円。


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